2023年4月中旬。
中津南自主防災チームの立ち上げメンバーと、避難場所の管理者である大阪YMCAインターナショナルスクールの関係者の方々と会議と第1回目の研修会を行いました。
防災研修会のスピーカーは山根一毅氏(大阪YMCAグローバル事業グループ長)
山根さんは、熊本地震の時に益城町総合体育館で避難所運営を経験されていて、今回の研修会では、「避難所で実際に経験をした困り事」や「知っていれば役に立つ対処方法」などをわかりやすく写真などを交えてお話してくださいました。
当時、益城町総合体育館は避難所を運営する施設として町からの指定は受けていませんでした。しかし、人間の心理で、❶公共性の高いところに人が集まる❷地震の1回目が4月14日午後9時26分発生ということで公民館や学校などはすべて閉門されているという理由から、スポーツをされる方に解放していた体育館に人が集中したという経緯があったそうです。
翌日の夜中01:25に「本震」
YMCAは、国内海外での災害支援を行っていて、山根さん自身も新潟の災害支援、東日本支援
災害の支援の現場を乗り越えている立場であったため、多少の知識をもって熊本の支援に入れたことが結果よかったと説明されました。
現場に入ってすぐに避難所運営の体制をつくり、役割分担表もすぐにつくり、避難者の受入れを行ったそうです。
しかし、避難所 2日目からは避難生活のストレスから避難者からのクレーム増加が一番大変だったと山根さんは回想されておられました。そして、避難者からのクレーム対し、「どう対応すべきであったかのヒント」についてもお話いただけました。
例)1人では対応しないなど。
避難所生活は、4~10月までの6か月にも要する期間となりました。
避難所だけに関わらず、在宅避難等の避難所以外の避難生活についての改善される工夫についても具体的な事例を写真と共にご紹介いただきました。
避難生活改善策の中でも、「炊き出しの力は大きかった」と山根さんはおっしゃいます。
毎日の避難生活の中で、物資は届くけれど、炊き出しでつくられるおにぎりや味噌汁は心を豊かにしてくれる食事であったと説明くださいました。
最後に、避難所運営で大切なのは「避難してきた人の心の声を聞くチカラ」。
決めつけず、本当のニーズを引き出すこと。
それにより「与える支援」から「共に行う支援」ができ、支援者も避難者も共に協力して新しいつながりが生み出されるのであるというお話をいただきました。
参加者からも、
「リアルな話が聞けてよかった。」
「一人一人が意識を高めていくことが大切だとわかった」
「今日をきっかけに、一つ一つ訓練を重ねていきたいと思う」
という意見が出て、閉会しました。
次回は、6月18日(土)に開催予定です。
今回は立ち上げメンバーだけでしたが、次回は少し町会に参加されている方や、中津南地域にお住まいで防災意識を向上していきたい方に向けてお声がけをし、50名くらいの参加者の方々と「防災の学びなおし」の場をつくっていきたいと思います。
「中津南自主防災会」について詳しく知りたい、ぜひ参加したいという方は下記までご連絡ください。
中津福祉会館
〒531-0071 大阪府大阪市北区中津3丁目4−37 中津福祉会館
電話番号:06-6371-7576 月〜金 午前9:30~12:30
地域福祉コーディネーター山田まで
※訪問や会議等で不在の場合がありますので、来館の際はお電話にて予約の上お越しください。